台所用洗剤で、野菜や果物を洗った方がいいの？

確かに、台所用洗剤の裏に「野菜・果物・食器・調理用具用」なんて書いてあることがあるわね。これって、野菜や果物まで洗剤で洗えってことなのかしら？

1978年に科学技術庁が出した報告書があるの。それには、食品衛生法の基準にしたがった実験をしていて、合成洗剤を0.1％に薄めた洗剤液で5分間洗い、流水で30秒、つけ水で2回以上洗った結果が書かれているんだけど、さぁ、どうなったと思う？

答えは、
「野菜・果物の農薬の落ちは水道水で洗ったときと大差はない」

ということだったの。なんなの、それ〜。農薬を気にして、野菜や果物をよく洗ってから調理してたのに、水洗いと変わらないとは！

しかも！！悪いことに、合成洗剤は野菜に5〜10ppm、果物で2〜5ppmの成分が残留してしまったのよ！刻みキャベツにはなんと60ppmも！これじゃあ、洗剤で洗った方が余計に身体に悪くなるってことよね。

意味がないどころの騒ぎじゃなく、洗剤で洗えば洗うほど、合成洗剤の成分を口に入れてることになるじゃない！あぁ、怖い。野菜や果物は、絶対に洗剤で洗っちゃだめってことよね。

ここで「台所用洗剤って、野菜に残るんだから、当然食器にも残るんじゃない？」という疑問が起こるわよね。わたしもそう思うわ。
だから、野菜や果物なんかの口に入れるものは、水洗い、食器は石けんで洗うのが一番いいみたい。台所用洗剤は、成分が洗ったものに残留するってことを覚えておいてね！

最近では、機能性がついた台所用洗剤もあって、例えば「スポンジとまな板の除菌ができる」なんてものがあるけれど、除菌もできるかもしれないけど、それより怖いのは残留する洗剤ってことなの。まな板には包丁でついた細かい傷がたくさんあるから、そこに合成洗剤の成分が入り込んで、残留しやすくなるわよ。

しかも、小さく「すべての菌を除菌できるわけではありません」なんて但し書きしてあって、なんだか怪しいわ。
まな板もスポンジも、しっかり水気を切って乾燥させれば菌は繁殖しないものよ。台所用洗剤に機能性はいらないの。それよりも、食器や野菜、まな板、手など、洗ったものに残留して口に入ることが怖いって覚えておきましょうね！

107

 - 台所洗剤 台所用洗剤