汚れに対して最適の洗剤ってあるの?汚れの分類と洗浄の基本
2017/08/30
酸性の汚れにはアルカリ性で、アルカリ性の汚れには酸性で中和すると汚れが落ちるなんて、聞いたことがないかしら?それって本当なのかしらね?
その前に、どの汚れが酸性でアルカリ性かなんて、ちゃんと区別できる?まずは汚れの分類からやってみるわよ。
汚れには、汗、垢、ほこり、土、化粧品、文具汚れ、食品、血液、塗料、カビ、菌……、挙げればキリがないけど、放射線物質なんていう汚れも、最近は気になるわよね。
そして、見た目で判断できる汚れとしては、液体か固形か、油汚れか水溶性の汚れか、少し難しくなるけど、有機物か無機物かなんて分類もできるわね。そして、アルカリ性か酸性かの分類は、性状による分類ってことになるのよ。
普通、お家で毎日洗う汚れ物って、食器、衣類、そして身体よね。水に溶ける汚れは水で十分だし、油汚れは界面活性剤で乳化させてから水に溶けやすくして、すすぐわよね。
ここでよく考えてみて!汚れを「酸性」か「アルカリ性」かだけで見てしまうと、逆にどんな洗浄剤を使えばいいかわからなってしまうのよ。
例えば、油汚れを見てみると、原因はもちろん油脂。これって難しくいうと「脂肪酸トリグリセリド」っていう脂肪酸3個とグリセリンのアルコールがエステル結合している物質なのよ。まぁ、早い話が、酸性ではないわけ。
確かに、油をなめても酸っぱくないわよね。つまり、汚れを酸性かアルカリ性かで区別することは、あんまり意味がないと言えるわ。
汚れをしっかり落とすには、その汚れの原因をしっかりと見極めること。水で落ちるものか、界面活性剤を使わないと落ちないのかが環境にもお肌にもとっても大切よ。
ちなみに、身体を洗う時は、しっかりお湯で汚れを流してから、石けんを使うといいわよ。いきなり石けんを使っても、汗の中のカルシウムが石けんと反応しちゃうから、泡が立たなくなっちゃうの。
汚れた手で石けんを使っても、なかなか泡立たない経験あるでしょう?つまり、身体を洗う時は、石けんの前にお湯でよく汗を流すことが大切なのよ!
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