ヘアカラーが原因のアレルギー
2016/11/24
気軽に楽しまれているヘアカラー
ヘアサロンではカットとブローだけでなく、カラーリングを勧められることもありますね。
また、ドラッグストアーでは白髪を染めるもの、カラーリングを楽しむためのものなど様々な種類のヘアカラー剤が簡単に手に入ります。
手軽にイメージチェンジができますので、ご自宅でカラーリングを楽しんでいらっしゃる方も多いかと思いますが、ヘアカラー剤はとても強い薬剤によって髪の毛を染めており、かぶれやアレルギーを起こす危険性があるのをご存知でしょうか?
ここでは、ヘアカラー剤がかぶれやアレルギーを引き起こすメカニズムとその症状をご紹介してゆきます。
ヘアカラー剤にはアレルギーを引き起こす薬剤が入っている
まず、アレルギーを引き起こすのは「ジアミン系酸化染料」と言われる種類の2剤式のヘアカラー剤です。
このヘアカラー剤に配合された薬品のうち、症状を引き起こすのはパラフェニレンジアミン、トルエン-2、メタアミノフェノールなどの化学薬品です。
これらの薬品は小さな分子でできており、塗布すると髪の毛の中に浸透します。その後、分子が大きくなるように作られており、そのためカラーリング効果が長持ちするのです。
ヘアサロンでは薬品が地肌に付かないように慎重にカラーリングしてくれますが、それでも完全に防ぐことは難しく、また、洗い流す時に顔や首に薬品が触れることも避けられません。
こうして、毛穴から浸透した薬品が炎症を起こす原因になるのです。
パッチテストをやらなければならない!
まずは、カラーリング剤による炎症を防ぐには、必ずパッチテストをすることが大切です。しかも、一度だけでなくカラーリングをするたびに実施する必要があります。アレルギー物質の許容量は体調によって差があるので、毎回確認することを必ずやってください。
アレルギーが出た方は二度と使わないほうがいい
また、一度でもかぶれや炎症が出た方は酸化染料によるヘアカラー剤は使えません。パッチテストをすることも危険ですから避けてください。
繰り返し使い続けると、パラフェニレンジアミンなどの薬品を、異物とみなして排除しようとする身体の免疫機能が過剰に働くようになり、ある時突然に激しいアレルギー症状を起こすことがあるからです。
このアレルギー症状はとても激しいもので、蕁麻疹や赤みやかゆみ、患部から浸出液が大量に出たり、意識障害まで引き起こすことがありますので、十分な注意が必要なのです。
一回の使用で炎症を起こす人もいる
また、これらの薬品は手袋の使用が勧められていることからもわかるように刺激物質です。繰り返し使うことによるアレルギー反応だけでなく、一度の使用で刺激物質接触性の炎症を起こす可能性もあります。
頭皮の毛穴は身体の他の部分の毛穴よりも大きく、そのため薬品が大量に浸透しやすいので、身体に与える影響も大きいのです。
カラーリングは、おしゃれのためのツールとして気軽にご希望されるとは思います。しかし、人体に影響があるものなので、実はあまりお勧めはいたしません。もし、どうしてもカラーリングを希望する場合には、ご自身の体質や体調と相談してやった方がいいと思います。
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