近くにある危険!公害を引き起こした「カドミウム」
2016/11/28
イタイイタイ病って、社会の授業で勉強した人も多いと思います。
これは、カドミウムという亜鉛鉱石に含まれる金属が、工場の排水などによって自然に取り込まれてしまうことで起こりました。
食物連鎖って、聞いたことがあると思います。
工場から出た排水が、川に流れ込んで、魚が汚染される→それを食べた人間に、カドミウムが溜まっていく……、というしくみです。
また、カドミウムは空気に溶け込みやすいという性質があって、工場で働く人たちが、肺炎や肺水腫を起こしたという記録も残っています。
カドミウムの環境ホルモン作用
環境ホルモンとは、女性ホルモンのエストロゲンとそっくりな作用を持つと言われています。
実はこのカドミウムも環境ホルモンのような作用があると言われていて、本物のエストロゲンの働きを邪魔してなりすまし、子宮や乳腺といった、女性特有の器官に悪い影響を与えてしまいます。
慢性的にこの影響を受けていると……、恐ろしいことに、子宮がんや乳ガンになる危険が高くなるという訳なんです!
これは怖いですね!!
身近にあるカドミウム
カドミウムは、工業用の原料ですが、実は身近な製品にも使われているのだそうです!
電気メッキ、色素製造、プラスチックの安定剤、カドミウム蓄電池、合金などに使われることがほとんどです。
これだけ聞くと、一体何に使われているの?と思ってしまいますが、具体的に製品名をあげると、
・石けん
・ガラス
・紙
・ゴム
・インク
・花火
といった、かなり身近なものばかり!
これらには、「硫化カドミウム」という黄色からオレンジ色をした着色料として使われています。
また、カドミウムは亜鉛や鉛を作る時に、発生することがあるので、地球上にいくらでもあるのではないかと考えられます。
そう!先ほども述べたように、カドミウムは空気中に溶けやすいのですよね!
こうして自然環境の中に化学物質が取り込まれていくと、動植物に取り込まれ、それが食材となって私たちの身体に取り込まれていくのです。
大気中にもあるなら、避けようがないのですが、自分の免疫力やデトックス力をあげて、取り込んでも身体の外に出せるようにしたいものですね!
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