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免疫システムがあふれると、アレルギーを起こすというお話

      2016/12/04

免疫システムがあふれると、アレルギーを起こすというお話

「免疫」というのは、わたしたちが自分の身体に毒を入れないように、守るためのものです。
一度入ってきた異物に対して「カギの穴」を作り、次に同じ異物が入ってきた時、カギ穴をふさいでしまうことで、病気にならなくするというシステムなのですね。

この病原菌などカギの方が抗原、身体の中にできるカギ穴を抗体と呼んでいます。
病気や細菌に対して、ものすごく有効なこの免疫システムなのですが、アレルギーが起こってしまう理由と密接に関係しています。

この免疫システムをコップに例えましょう。

わたしたちはこの免疫システムのコップを、いろんな種類、いろんな大きさで持っています。コップの大きさは、人によって、またはカギの種類によって大小いろいろ違います。

免疫システムがあふれると、アレルギーを起こすというお話
さて、異物=カギである病原菌や細菌、有害化学物質などが入ってくる度に、コップの水は溜まっていきます。

何度も何度も異物が入ってくると、そのうちコップの水はどうなるでしょうか?

そう、あふれてしまいますよね!

その免疫コップの水があふれてきてしまった状態が、アレルギー反応という訳なんです。
アレルギーとは、免疫システムによって作られた抗体(カギ穴)が、抗原(カギ)となる物質に異常に反応してしまって、自分自身を傷つけることをいっているのです。

毎日多くの有害化学物質に触れているわたしたちの免疫システムは、休むことなく働き続け、免疫のコップはいつも満杯状態ということなのですね。

●アトピー性皮膚炎をお腹の中で受け継ぐ?

免疫システムがあふれると、アレルギーを起こすというお話
先天的にアトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で有害化学物質を吸収してしまい、生まれてきた時点で、すでにこの免疫のコップがいっぱい、もしくはコップ自体が非常に小さいのです。
合成化学物質が使われるようになってから、生まれてくる子どものコップが、だんだん小さくなっていると言っている学者もいるそうです。
ステロイドを外用薬として使うのは、免疫システムから見てどうでしょうか?

これは、あふれているコップの縁を少しだけ上塗りしてはくれるものの、コップ自体を小さくしてしまうのでは?と心配する考え方もあるようです。

本当なら、わたしたちを病原菌や細菌から守ってくれるはずの免疫システム。それが悲しいことに、自分自身を攻撃してしまうきっかけになってしまっているのですね。
免疫力を高めて、コップのサイズが大きくなるようになりたいものです。

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