合成洗剤がよくないって言うけど、実際どのくらい使ってるの？

2017/01/16 2017/01/16

しつこく（笑）合成洗剤がよくないと言ってるけど、
わたしたちの健康やお肌に悪い理由は、その量にもあるの。

経済産業省によると、2013年には合成洗剤（洗濯用、台所用、住居用）の販売量が109万トンだったそうよ。
これって、日本人1人が1年間に9㎏も使っていることになるの。

日本全体でいうと、1年間に東京ドーム3個分を満杯にするほど販売されたってこと。

もはや想像を絶するけど、毎年これだけの合成洗剤を、下水や川、海に捨てているのね。
しかも、この合成洗剤にはシャンプーやリンス、ボディーシャンプーや化粧品なんかの日用品は入ってないから、実際にはもっと多いことになるわ。

そんなこと言ったって、日本の下水処理は優秀でしょ？と思った？

確かに日本は全世帯数の76％まで下水処理が整備されてるけど、
軽く計算しただけで、残りの26万トンが処理されないで垂れ流されてるってわけよね。

しかも、下水処理場を通過する合成洗剤でも、十分に分解されてないってことがわかってるそうよ。

このまま年々、合成洗剤の量が変わらない、もしくは増えるようなことになったら、川や海に分解されない合成洗剤が増えていって、溜まっていくのよね。
有名な話だけど、東京だけじゃなくて日本中のあちこちの川で、メダカも住めない濃度だそう。メダカは1999年に絶滅危惧種Ⅱ類に指定されたものね。

メダカだけじゃなく、このままでは環境全体が破壊されてしまうことを、ひとり一人が自覚して欲しいよね。環境が破壊されるということは、結局は自分で自分の首をしめることと同じだもの。

経皮毒のせいで、婦人病が増えてるってことも言われてるし、絶滅危惧種に近いのは、人間かもしれないわよ？

じゃあ、石けんはどうなのかというと、1年間で3万トンの販売量なんだとか。石けんは水に溶けると、水の中のカルシウムと結びついて、微生物や小魚のエサになったりするんだって。つまり、自然にかえるのね。

アトピーの人は石けんも使えないほど重症な人もいるけど、合成洗剤でゴシゴシ洗うのだけはやめた方がいいってことは、間違いないわよね。