「家庭用品品質表示法」という法律があるのに、全成分表示されてないの？
2017/06/11
1962年に制定された「家庭用品品質表示法」という法律って、どんな法律なのかしら？
「家庭用品の品質に関する表示の適正化を図り、一般消費者の利益を保護することを目的とする」となってるみたいだけど、実は全成分表示はされてないのが現実なのよ。
確かに品名の他にも、台所用とか洗濯用とか、用途や成分、正味量、使用する量、使用上の注意、販売者名なんかはしっかり書かれているけれど、添加量の少ないものは表示しなくていいっていう暗黙のルールもあるの。
これじゃあ、消費者に対して誠実とは言えないわよね。
2011年に「日本石鹸洗剤工業会」では、製品かホームページのどちらかに１％以上の成分は多い純に、それ未満は順不同でいいので全成分を表示するようにしたのよ。
でも、実際に商品を見たらわかる通り、商品に全成分を表示しているものは少ないの。わざわざホームページで確認しないといけないなんて、それでは、買い物に行ったその場で商品の確認をすることはできないわね。
ちゃんと界面活性剤を表示しているようでも、「高級アルコール系」って書かれてたら、専門家でさえそれ以上はわからないわ。これじゃあ、本当のことを書きたくないのね？と、疑ってしまうわよね。
全成分が表示されてないなら、どうやって選んだらいいのかしら？「家庭用品品質表示法」には、石けん・複合石けん・合成洗剤の区別と定義があるので、それを参考にしたらいいかもしれないわ。
【石けん・複合石けん・合成洗剤の区別と定義】
・洗濯用石けん 石けん分100％ 石けん以外の界面活性剤0
・洗濯用複合石けん 石けん分70％以上 石けん以外の界面活性剤30％未満
・洗濯用合成洗剤 石けん分70％未満 石けん以外の界面活性剤30％以上
・台所用石けん 石けん分100％ 石けん以外の界面活性剤0
・台所用複合石けん 石けん分60％以上 石けん以外の界面活性剤40％未満
・台所用合成洗剤 石けん分60％未満 石けん以外の界面活性剤40％以上
こうしてみると、洗濯は「洗濯用石けん」で、キッチンでは「台所用石けん」を使うのが一番界面活性剤が含まれていないようね。商品の名称区分で商品を選んでみるのも、成分を見分けるいい方法ね！
116