経皮毒は身体の中に溜まりやすい?!
2016/11/24
「吸収する量が少ないなら、別にいいじゃない!」と思いますか?
確かに皮膚から吸収される化学物質はわずかかもしれません。ですが、一日中、何らかの合成化学物質に囲まれているわたしたちの生活は、ちょっとずつでも1ヶ月、1年…と経つうちに大変な量になるのです。
なぜなら、経皮毒は身体の外に出ていってくれないから。それには、最初からなるべく吸収させないようにしなければなりませんね!
経皮毒は溜まりやすい
皮膚のバリア機能は鉄壁ですが、これを壊して肌の中に侵入してくるのが「経皮毒」です。
いったんバリアを通過した合成化学物質は、血管やリンパ管に流れ込み、全身に運ばれてしまいます。
この時、問題なのが「皮膚から吸収された有害物質は、肝臓を通らない」こと。
肝臓は、有害なものを解毒する作用がありますが、皮膚から吸収された有害物質は、肝臓を通らずに全身のどこにでも広がっていきます。
しかもまったく予測がつきません。だから、口から取り入れた有害物質より、皮膚から吸収されるものの方が問題なのです。
経口と経皮、動物を使った実験では?
口から入れた有害物質と、皮膚から浸入した有害物質が、どれくらい体外に排出されるかという、動物を使った実験があります。
合成洗剤を経皮吸収させた後、身体の外へ排泄された量は、10日後でもなんと全吸収量の10%しかなかったということです。
しかし、口から吸収された化学物質は7日後には90%が排泄されたという結果が出ています。
このことから、経皮吸収された物質は、身体の中に滞在している時間が長く、溜まりやすいということがわかります。
1回の吸収量はわずかでも、毎日何度も使う合成洗剤などの日用品を、安全なものにしましょうという理由がここにあります。
経皮吸収をあなどらないで!
すでにアトピーなどの症状がある方は気をつけていることでしょうが、今一度、普段使っているシャンプー、リンス、ボディシャンプーや洗顔、化粧品などの日用品を見直してみましょう。
必要以上に怖がる必要はありません。買う時に、成分表を見て、合成化学物質の入っていない製品を選んでください。
「塵も積もれば山となる」と言いますが、経皮毒はまさにその通りで、少しずつ、しかし確実に身体の中に溜まっていきます。
自分と家族と次の世代を守るためにも、正しい知識が必要なのですね!
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