ヤシ油を使った台所洗剤は、本当に地球と手に優しいの?
2017/01/12
冬になってお湯を使い出すと、とたんに手がガサガサ……
ストッキングを履くにも引っかかってたいへーん!じゃないですか?
でも、洗い物をしないわけにはいかないし、ゴム手袋をするのも面倒。そこで、何かいい台所洗剤はないのか?と思いつくワケです。
よく「ヤシ油」を使った台所用洗剤を見かけて、「なんだかよさそう」と思ってしまうのですが、これって、アトピーの人が使っても大丈夫なの?と思ったので、調べてみました。
●ヤシ油って何?
ヤシ油は、その名の通り、南国のイメージがある、あのヤシの木(正確には、ヤシの実)からできる油のこと。
ヤシの木って実は2000種類もあるらしいのですが、ヤシ油の原料になるのは「ココヤシ」という種類なんだって。
熱帯地方の海岸あたりによく育つそうで、フィリピンが最大の栽培地だそうです。
ココヤシの若い果実の中には、美味しいスーパーフードとしても有名な「ココナツミルク」が入っています。
時間が経つと、そのココナツミルクがゼリー状になり、取り出して乾燥すると「コプラ」というものになります。
このコプラからヤシ油が採られるのですね。
●ヤシ油はお肌にやさしいの?
ヤシ油自体は、植物性であることは間違いありませんね。
しかし、台所用洗剤としてヤシ油を使っている場合は、他にも界面活性剤が配合されているのです。アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムという表示がソレ!
これはヤシ油を一部分原料として使ってはいるのですが、他は石油から作られるものを使っているということなのです。
つまり、100%植物油脂ではなく、石油からつくられたものも混ざっているということですね〜。
アトピーの人は、この成分に反応してしまうこともあるので、ヤシ油を使っているというだけで、洗剤の良し悪しを判断しないようにしましょうね!
ちなみに、ヤシ油はそれだけで石けんの原料にもなるんですよ!
泡立ちがいいのが特徴で、よく牛脂やパーム油と混ぜて使われているようです。
もし成分表を見て、少しでもあやしかったら、調べてみることも身を守るためには必要かもしれませんね!
83