アメリカやヨーロッパの薬用化粧品ってどうなってるの？
2017/09/25
「薬用」ってつまり「医薬部外品」のことなのよ。
実はこれ、日本だけの決まりって知ってたかしら？
厚生労働省が認めた効果がある成分を、ある一定の量以上含んでいる化粧品のことを「医薬部外品」っていうのよ。
普通の化粧品と違うのは、「効果効能が宣伝できる」ってこと。
薬事法っていう法律で、化粧品は○○という効果があります！って言っちゃいけないことになってるけど、法律の表現範囲内でなら、医薬部外品は効果を言ってもいいことになってるのよ。
しかも、全成分を表示しなくてもいいっていう特典まであるの。
今は自主的に全成分を表示しようって動きがあるけど、法律で決められてる訳じゃないから、もしかしたら全成分表示してない可能性もあるってわけ。
実はそれって怖いことよね。
頭から信じ込まないようにしなくちゃね。
さて、この決まりが日本だけのものって言ったわよね。じゃあ、アメリカやヨーロッパの化粧品はどうなってるのかしら？外資系の化粧品を使うこともきっとあるはずだものね。
アメリカでは、SPFを示すいわゆる日焼け止め化粧品はすべて医薬品なんですって。医師の処方箋はいらないみたいだけど、薬として扱われていて、OTC薬（Over The Counter Drug）、つまりカウンター越しに買う薬と呼ばれているのよ。
薬なんだから、製造する時の規制も厳しいの。逆に言うと、日本製のサンスクリーン化粧品をアメリカに持って行っても、合格できないと言われているのよ。
同じように、EUでも日本の「薬用」化粧品のようなものはないの。EUは、シワは病気じゃないし、薄毛もシミも病気じゃない、日焼け止めも化粧品の役目であって薬の範囲ではないって考え方なのね。
日本の医薬部外品は、美白化粧品や育毛剤なんかが主だけど、根本的な考え方から違うみたいね。とっても良識的な考えだと思うけど、どうかしら？
だからといって、EU諸国の化粧品なら安全！というわけじゃないから、誤解しないでね。ヨーロッパには、そもそも化粧品を薬品との中間にあたるとする考え方がないってことなの。どんな国の製品を使うにせよ、成分表は必ず確認してね！
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