「自然派」と謳っている洗剤、本当に自然派なの?
2017/06/16
「自然派」「植物生まれ」「ドイツ生まれ」……。
なんてパッケージに書いてあったら、ついつい「お肌にやさしいんだな」って、思い込んでいない?
ちょっと待って。それって、もう一回ちゃんと成分表を見た方がいいわよ。それらの一見「やさしそう」な洗剤の大半は、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル硝酸ナトリウム(ラウレス硫酸Na)」という合成界面活性剤を配合しているのよ。
ラウレス硫酸……、聞き覚えないかしら?
ここでも何回も紹介している、結構有害性の高い合成界面活性剤なのよ。
実はこれ、本来は石油由来の成分なんだけど、「アルキル」の部分だけをヤシ油などの植物由来でつくっているのよ。それで、ヤシ油を使っています、自然派ですと、宣伝しているって訳ね。
他にも、アミノ酸やタウリンが原料ですって言ってる洗剤もあるわね。じゃあ、これなら安全なのかしら?
残念ながら、ここで言うアミノ酸は、「アルデヒド」と「アンモニア」と「青酸」「塩酸」で合成できるし、タウリンも「エチレン」「アンモニア」「硝酸」を反応させて作っている合成化学物質なのよ。いかにも自然由来のものって感じがするけど、アミノ酸もタウリンも合成された物質なのよ、気をつけて!
タウリンって、イカやタコに含まれてる栄養素なんじゃないの?と思うかもしれないけど、洗剤にイカやタコから抽出したタウリンが使われているワケじゃないことを知っておいてね。
世界一のエコ大国、ドイツ生まれって宣伝してる洗剤も、よく見てみてね。
しっかり「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」という成分表示があるわよ。確かにそれを18%まで薄められてはいるけれど、決して自然派とは言えないと思わない?エコ大国ドイツのイメージを利用した、安全な洗剤っていう宣伝に過ぎないのよね。
どうしてこんな宣伝がまかり通っているのかしら?
それは、商品を作って売っている企業の力が大きくて、取締りが弱いし、なによりも消費者であるわたしたちから批判がないからなのよ。特に除菌、除臭、抗菌、洗剤、洗浄剤には注意が必要よ。わたしたちがしっかり商品を見極める目を持たなければいけないわね!
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