お肌ってどうなってるの?その2
2016/11/24
皮膚の構造とは?
「肌の奥までぐんぐん浸透♡」
という化粧品のCMをよく見かけますが
奥までってどこまで???
というお話をしたいと思います。
前回、私たちのお肌の役割を少しだけ書きました。
今回は、皮膚の構造のお話をしたいと思います。
私たちの皮膚は、表面に近いところから深いところに向かって
①表皮 ②真皮
の二層にわかれています。
真皮は、コラーゲンやエラスチンやヒアルロン酸などで構成され、いわゆるお肌の「張り」を保っています。
真皮の下には、脂肪や筋肉や毛細血管などの「皮下組織」があります。
今日は一番表面に近い 表皮 をちょっとだけ詳しく見てみましょう。
表皮は更に4層にわかれます。内側から順に「基底細胞層」「有棘細胞層」「顆粒細胞層」「角質細胞層(角質層)」といいます。
基底細胞層で作られた皮膚の細胞は、徐々に形を変えながら表面まで押し上げられて行き、角質層まで到達した時には「核」を持たない、言ってみれば「死んだ細胞」になり
最後は「垢」となって剥がれ落ちます。
この「皮膚の細胞が生まれて垢となって剥がれ落ちるまで」は通常28日で行われていて
ターンオーバーと呼ばれています。
私たちの皮膚のバリア機能を考えた時、重要になるのが一番外側の角質層です。
角質層は、脂と水分が層になったような構造で
ここがしっかりとある事で、外部からの刺激を受け止めたり、内部の水分の蒸発を防いでいます。
で、一般的なお化粧品が浸透するのはこの 角質層 まで。
「肌の奥までぐんぐん浸透♡」の「奥まで」は 「角質層まで」という事になります。
そして、角質層の厚さは
0.02ミリ
・・・・・奥まで?( ゚ ▽ ゚ ;)
ものは言いようです・・・・。
(ちなみに表皮の厚さは0.2ミリです)
なわけですから、
化粧品にどんなにコラーゲンやヒアルロン酸が含まれていたとしても
それが真皮まで届いてお肌のコラーゲンになる事はありません。
残念・・・・(。-人-。)
ではでは、次回は合成界面活性剤が角質層に及ぼす影響
をクローズアップしたいと思います。
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