皮膚から吸収された合成界面活性剤はどうなる?
2016/11/24
合成界面活性剤の有害性
シャンプーや洗顔、洗濯洗剤や台所用洗剤、化粧品などに合成界面活性剤が含まれていることはわかってきましたね!
皮膚のバリア機能を破壊して、ありがたくない物質までどんどん肌の中に侵入させてしまうものなんですが、では、具体的にどんな有害性があるのでしょう?
①皮膚障害
合成界面活性剤は、毎日使うものに含まれています。一番影響を受けるのは、やはり最初に触れる皮膚です。皮脂膜が破壊されて、バリアに穴が開いた状態になるので、肌荒れの原因になったり、皮膚の抵抗力を下げたりします。
②衣類や食器への残留
洗濯ものは、よくすすいだつもりでも、洗剤の成分が残留していると言います。つまり衣服に残った合成界面活性剤が皮膚につき、そこから侵入してしまうのです。また、食器用洗剤も口から直接入ってしまうため、気をつけましょう。
③殺精子作用
実は避妊具にも使われているくらい、合成界面活性剤は殺精子作用が強いんです。男性の不妊症も問題になっていますね。合成界面活性剤との因果関係が証明されてはいませんが、やはり気になります。
④発がん性
今のところ合成界面活性剤そのものが発がん性物質だ!とはされていませんが、その製造過程でうまれる物質に発がん性が認められています。
⑤肝機能障害
合成界面活性剤は歯磨き粉や化粧品にも多く含まれていて、皮膚からだけでなく、口からも入る可能性があり、しかも1日に何種類も何度も使います。肝臓の代謝機能に負担をかけるので、肝機能障害のリスクがあります。
⑥ダイオキシンの発生
塩素と結びついて猛毒のダイオキシンを発生させることがあります。環境ホルモンとして認定されているダイオキシンは、ホルモンバランスを崩させ、特に女性の婦人病に大きく関係しているのではないかと考えられています。
⑦環境汚染
洗浄するものの中に多く含まれている合成界面活性剤は、家庭用排水として河川に流れていきます。生態系に影響を与えるだけでなく、下水道を浄化するバクテリアを殺してしまう作用もあり、浄化を促すため塩素をたくさん使う…という悪循環も招いています。
では、何が安全なの?
合成界面活性剤の有害性はわかりましたが、では何を使ったらいいのでしょう?それは、合成ではない、天然の界面活性剤を使った日用品です。成分表などで確認して、できるだけ安全なものを使いましょう。
また、パッケージや広告の「無添加」や「肌にやさしい」などという言葉に惑わされないことも大切です!しっかり自分の目で確かめて判断してくださいね!
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